「最近アクティブシニアが増えてきている」
「アクティブシニア向けのサービスをはじめました」
など、アクティブシニアという言葉を良く聞くようになりました。
とはいえ、この言葉の具体的なイメージなどが
なかなか見えてこないところもあります。
シニア市場は100兆円といわれるビッグマーケットです。
ビジネスとしても非常に可能性のあるこの領域を
多くの会社がターゲットとして狙っています。
そこで、今回はアクティブシニアの特徴や行動をまとめます。
さらには、新型コロナウイルスの影響を受けて
シニア世代のデジタル化も進んでいます。
今、シニア世代、アクティブシニアには
どのような変化があるのか?詳しく見ていきましょう。
目次
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アクティブシニアとは何か?どんな特徴や行動特性があるのか?
まずは、アクティブシニアについての理解を深めましょう。
「一般社団法人日本アクティブシニア協会」では、
65歳から75歳までの人と定義されています。
アクティブシニアの特徴
アクティブシニアとは、このような元気なシニアのことを指します。
アクティブシニアの特徴
・新しい価値観を生活に取り入れている
・趣味などさまざなな活動をしている
・モノ/コトに関わらず消費活動に積極的
昔のような「定年退職後は、家でゆっくり暮らそう」という
過ごし方をするシニアは、アクティブシニアではありません。
引退や老後を、前向きに捉え、より充実した
セカンドライフを考えるシニアが増えてきています。
時間やお金に余裕があるのもアクティブシニアの特徴です。
仕事や子育てなどが終わり、自分のためにお金や時間を使えるので、
やりたい、行ってみたい、と思っていたことに対して積極的に行動します。
アクティブシニアの行動①旅行に出かける
友人など仲の良いコミュニティで旅行プランを立てて旅に出たり、
一人でパッケージツアーに参加して、新たな出会いを求めたりと、
積極的に行動するシニアが多いのが特徴です。
国内だけでなく、金額の大きい「海外旅行」や「世界一周」を楽しむシニアも多くいます。
また、温泉がある宿など、美容や健康にも繋がる要素が入っているものも人気です。
アクティブシニアの行動②運動をする
健康寿命を伸ばしたいと考える人が多く、
健康にも意識が高いのがアクティブシニアの特徴です。
健康維持のため、定期的にサークル活動や習い事、ジム、
フィットネスなどライフスタイルの中に運動を取り入れています。
さらに、1人で黙々と運動するだけでなく、
同世代の仲間と一緒に体を動かしてコミュニケーションを
とることもアクティブシニアにとって、大切な要素です。
アクティブシニアの行動③趣味を深く楽しむ
ご飯を食べたり、お酒を飲んだり、
カラオケや音楽鑑賞など共有の趣味で繋がり、
共通の趣味を通して友人と会うことにより有意義な時間を楽しんでいます。
また、教養を身に着けたい、学びなおしをしたい、
などから趣味をみつけて、深く楽しむ人も多いです。
シニアのパソコンやスマートフォンの保有率
シニアのデジタル化については
近年進んできていることが見えます。
パソコンの保有率の変化
2012年 | 2015年 | 2018年 | |
65歳未満 | 67% | 71% | 70% |
シニア全体 | 26% | 38% | 43% |
スマートフォンの保有率の変化
2012年 | 2015年 | 2018年 | |
65歳未満 | 30% | 67% | 86% |
シニア全体 | 1% | 10% | 33% |
出典:野村総合研究所「生活者1万人アンケート調査」より作成
新型コロナをきっかけにアクティブシニアのデジタル化が加速
新型コロナウイルスの影響をきっかけに
アクティブシニアにもデジタル化の波が来ています。
アクティブシニアの8割がインターネットで情報収集
アクティブシニアの82.7%が、インターネットで
新型コロナウイルスに関する情報を収集していることがわかりました。
ほぼテレビ(93.3%)に並ぶ2大情報ソースになっています。
新型コロナウイルスに関する情報メディア(複数回答)
オンライン行動が加速し、買い物も今後はオンラインへ
オンラインで行うことが増えたことの1位は「ネットニュースを読む」(60.9%)で、
他には「無料動画を見る」(27.6%)、「SNSを読む」(25.4%)、
「アプリで家族・友人とやり取りする」(23.7%)といった回答が見られました。
新型コロナウイルスをきっかけに、オンラインで行うことで増えたこと(複数回答)
このように、アクティブシニアに、オンライン化の波が来ています。
4人に1人が今後「オンラインショッピング」が増えそうと回答しています。
アクティブシニア層も外出を避け、買い物をネットで済まそうと思っている人が多いようです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
アクティブシニアの理解は深まりましたか?
人生100年時代、60歳からセカンドキャリアと考えると、
シニアの人生は40年と非常に長いです。
この期間に、元気で意欲的なシニアでいることは
日本の産業にとっても、未来にとっても、非常に重要なことです。
アクティブシニアの特性や行動を理解して、
日本全体を元気にできる産業をつくっていきましょう!