どの業界が好調で、どの業界が不調なの?
新型コロナウイルスによって、2020年は、
世界中が大きな打撃を受けています。
その中で、NewsPicks編集部が、月次の売り上げ速報を
公開している約400企業のデータを集め、リスト化しています。
この約400社の最新データから見えてきたことは、
・自宅での生活や仕事を充実させる「家消費」が加速している
・「オフィス系」の消費が完全には戻らない
ということです。
そこで、今回の記事では、このデータに基づき
・コロナ禍で業績を伸ばしている業界
・コロナ禍で苦戦している業界
について解説していきたいと思います。
そして、少しでも、あなたのビジネスの
ヒントにつながればと思います。
目次
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コロナ禍で業績を伸ばしている業界
ここでは4つ紹介していきます。
伸びている業界①「家具・ホームセンター」
巣ごもり需要という言葉が生まれましたが、
家の中にいる、ということは、今後も継続していく流れです。
その中で、いかに家の中を快適にしていくのか?
ということに向けた消費が加速しています。
代表例では、ニトリがあげられ、
6月度の業績は前年比50%以上となっています。
緊急事態宣言が解除され、
巣ごもり消費が落ち込むかと思われていましたが
6月はより伸びているのです。
一方で、高級家具の大塚家具は売上が減っています。
このことからわかるのは、
家具が売れているというよりは、手ごろな値段で
生活を快適にしていくものに消費が向かっているということです。
ですから、
家にいる時間が増えたことにより、
収納家具、リモートワークで使う家具などが伸びており、
安く、手軽に購入ができる、ネット通販が伸びています。
伸びている業界②「金融・保険」
オンライン証券やFX、保険の売上も伸びています。
FXのサイトの売り上げは前年比3倍以上、
ライフネット生命は3か月で前年比20%以上の売り上げとなっています。
コロナによる株価の乱高下や、
先行き不透明な時代の中で、お金の投資先や
新たな資産形成など、多くの人が動き出しています。
また、コロナリスクによる新しい保険への加入や
オンラインでの保険の見直しが進んでいます。
時代の変革期にはお金の流れも大きく変わるということですね。
伸びている業界③「Eコマース・配送」
巣ごもり需要からつながりますが、
アマゾンや楽天などのネット通販が伸びています。
アマゾンの株価は、コロナ禍が進むにつれて
過去最高までグングン上がっています。すごい勢いです。
また、このようなEコマースと一緒に伸びる業界があります。
それが、配送関係です。
特に、個人向けの小型配送が伸びていて、
ヤマトの小型配送は前年比54%増となっています。
物流業界ではドライバーが足りないということで、
人材獲得の競争も激化しています。
伸びている業界④「フードデリバリー」
フードデリバリー業界も、家中を快適に過ごすにあたって、
業績を伸ばしている業界となります。
出前館では、3~5月では、前年比73%増、
小僧寿しチェーンも大きく業績を伸ばしています。
また、家庭でたくさんの食糧が必要になるということで、
業務スーパーも伸びており、前年比30%増となっています。
安く買いたい、コスパよく買いたい、という消費者心理が
あらわれた結果となっています。
また、コロナショックにより外食産業が8割~9割減と
言われていますが、その中でも業績を伸ばした会社があります。
それが、ケンタッキー、マクドナルド、モスバーガー。
テイクアウトがスムーズにできる会社は強いですね。
コロナ禍で業績に打撃を受けている業界
コロナショックで、打撃を受けている業界については、
外食、小売、観光、エンターテインメントなどが、思いつきやすいですが、
それ以外でも、影響を受けているところもあります。
それが「オフィス」に関する業界です。
3つ挙げますので、見ていきましょう。
苦戦している業界①「鉄道・交通」
人々の異動がなくなり、通勤や通学が減った影響で、
鉄道・交通関係も大きく打撃を受けています。
鉄道運賃は、売上が5割減ったり、
新幹線や飛行機などの長距離移動は8割以上減っています。
このあたり、今後のテレワークの普及と一般化により、
元通りになることは考えづらく、JRも時間帯によって
交通費が変わる仕組みなども検討をはじめました。
一方で、自転車の需要が増加しています。
三密を避けるための通勤手段や、運動不足の解消として
自転車業界に、スポットが当たっています。
苦戦している業界②「自動販売機」
ダイドードリンコは、4、5月マイナス15%となっています。
仕事などはもちろんですが、観光需要もなく、
外出する人が減った影響で、自動販売機の利用が落ちています。
特にオフィス街では、缶コーヒーなどが売れていましたが、
そういった需要が減っているのです。
苦戦している業界③「オフィス街のコンビニ」
コンビニも、巣ごもり需要によって伸びている部分もありますが、
一方で、オフィス街のコンビニは苦戦しています。
以前までは、オフィス街にコンビニを出店すれば
ある程度、売上が計算できたわけですが、
今後のオフィス環境の変化により、この法則も変わってきます。
トヨタや日立など大手企業が、オフィス面積の
削減の計画を決定してきています。
それにより、多くの働き手の動きが変わります。
オフィス周りでビジネスを展開していた会社は、
方向転換を余儀なくされてきているのです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
2020年6月現在のコロナショックの状況を見てきました。
消費としては、節約傾向が増えています。
人々の行動がどのように変わっているのか?は
こういった企業の業績動向をみると見えてきますね。
一方で、業界内でも伸びる会社と、伸びない会社がありますね。
コロナショックは「需要が消滅するタイプ」の経済危機と言われています。
こうした打撃から回復するスピードが、「V字型」で速いのか、
「U字型」でゆっくりなのか、「L字型」でしばらく回復しないのか、
会社の世の中の適応力が求められています。
今後は、より先行き不透明になっていきますので、
いろいろな情報収集が大切になります。
特に、アメリカ経済の動向なども、記事にしていますので、
参考にしてみてください。
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またコロナ後の世の中をうつしており評判の良い本を
3冊ご紹介しますので、どれか1冊は読んでみて、
今後の社会ニーズをとらえてみてください。
特に、シンニホンについては、2019年に発売されているのですが、
コロナ後の世界を予言しているかのように、書かれています。
どれも、非常に勉強になりますので、ぜひ読んでみてください。
また、読書は、電子書籍で読むのもオススメです。
たくさんの本を気軽に手持ちができて、
移動中でも、旅行先でも、寝る前でも気軽に読めます。
電子書籍のkindleについてまとめた記事もあるので
ぜひご覧ください。
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