会社の利益は株主のものって聞くけどどうなの?
社員の頑張りはどうなるの?
ということで、こんな疑問のある人への回答について、本ブログでは解説していきます。実際に一生懸命はたらいて利益を出しているのは社員ですし、そういう人たちが、汗水たらして働くことで、会社は利益を稼ぐことができているのは事実です。
ただ、そんな感じもあると思いますが、結論として「会社の利益は株主のもの」ということは変わりません。
「なんでだよー!!一生懸命頑張っているのに、労働者はむくわれないじゃないか!!」と嘆くばかりではものごとは進みません。
ということで、今回のブログでは
・なぜ会社の利益は株主のものなのか?
・利益というものは何なのか?
こんなことについて解説します。
このブログを最後まで読んでもらえれば、利益の意味と、会社の利益は株主のものである、ということが納得できるはずです。
ぜひ、疑問を解消してもらい、気持ちよく働き、そして興味があれば株式投資にもチャレンジしてみましょう。
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会社の利益は株主のものである
会社の利益の構造を考える
それでは、「なぜ、会社の利益は株主のものなの?」という疑問に対しての回答です。
実は、社員や社長の給料は会社の経費になるのです。この事実を抑えることが大切です。
会社が稼いだ収入から、社員や社長の給料などの経費を差し引いて、さらに税金を引いて、残ったものが利益になります。
そして、この利益は株を買うことで事業資金を投資したオーナーのものなのです。
この経費の中かから、給与が支払われているということを抑えるのが肝心ですね。
賞与についても、同じくこの経費の中に入ってきます。いわゆる人件費というものです。
結局、社員の給料や賞与を上げるかどうか?は
・会社から見たときの経費を増やすのか
・会社から見たときの利益を増やすのか
の決断をすることに、他なりません。
会社の利益の一部は成長するために使われる
では、会社の利益のすべてを株主の数でわって配当するのかというと、そうではありません。
実際には利益の7~9割は翌年以降さらに利益を稼ぐための事業資金に回されることになるのです。
たとえば、
・製品をつくるための機械の購入
・出店するための土地や建物の購入
・新しいサービスの開発費
などに使われるということです。
会社内に蓄えられる利益は「内部留保」という
とはいえ、株主にもいろんな人がいるので「全額配当しろ!」という人もいます。
会社によっては、株数による多数決によって全額配当ということもあります。
ただ、会社が今年の利益を来年度以降、有効活用してもっと利益を稼げるなら、それはオーナーにとってメリットのあることでもあります。
このように配当されずに会社内に蓄えられる利益を「内部留保」と言います。
これは会社が株主から預かっているものなので、会社が解散すると株主に返還されることになります。
【まとめ】会社の利益は株主のもの
いかがでしたでしょうか?
今回のブログでは、会社の利益は株主のもの?という疑問について解説してきました。
大切なのは利益構造を知ることですね。
あらためてポイントをまとめてみましょう。
経費:社長や社員の給料も含まれる
配当:株主に直接分配される
内部留保:会社に蓄えられる
ということで、労働者である社長や社員の給料は経費なのだ、ということがわかれば、この疑問は解決するはずです。
社員の給料を上げるということは、経費を増やすということにつながるのですね。
ですから、会社の利益はだれのものか?ということについては「株主のものである」というのが結論となります。
ただ、これは頭ではわかっても体感しないとわからないものでもあります。
多くの人が労働者側なので、この感覚になりづらいこともあると思います。
だからこそ、株式投資をして、あなたが株主として活動することで株主の視点やメリット、逆にリスクなどを体感すると、この論理がしっくりくると思います。
この感覚を養うために、ぜひ株式投資にもチャレンジしてみましょう!