こんにちは!akiraです。
今回のブログ記事は書評です。
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を読んだのですが、これがとても良かったのです!
この本を使って、僕も喫茶店で3時間くらい自己分析に没頭してしまいました!
ですからこの本の考え方をお伝えいしたいと思い、ブログを書いています。
僕は就職・転職コンサルタントとして多くの人のキャリアカウンセリングに携わっています。このカウンセリングの入り口が「自己分析」なのですが、なかなか難しいですよね。
自己分析と言っても、いろんなやり方があって、うまくいかなくて、いろんな手法を試しては迷って試しては迷って・・・と無限ループにハマり、「自分ってなんなんだろう」と行き詰っている人も多いです。
そんな僕からすると、この本一冊だけやれば、自己分析はOKと言える内容なのです。
ということで、今回のブログ記事では、就活やキャリアに悩める多くの人に向けて、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』の自己理解の進め方について解説します。
このブログを読めば大枠や概念は理解できると思うので、その上で、ぜひ本書を購入して、休日などに時間をとって、自己理解を深めてみてください。きっと新しい自分と出会えるはずです。
目次
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『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』ってどんな本?
まずは本書の概要からご紹介です。
とっても読みやすい自己理解本
僕も職業柄、たくさんの自己分析本を読んできましたし、自分でも取り組んできました。
もちろん効果的な手法などもあるのですが、この本は、そのすべてのエッセンスが体系的にまとめられています。
ですが、むずかしい言葉もなく、スラスラと読めますし、著者の八木さんの事例もたくさん盛り込まれているので、具体的にイメージできます。
自己分析やキャリアの棚卸はこれ一冊でOK
ということで、就職活動や転職活動で「自己分析」をすることがあると思いますが、その時には、この一冊でOKと言える内容です。
自己分析がうまくいかない人は、
・いろんな手法を試してしまう
・途中で考えるのをやめてしまう
・そもそもやる気がない
という感じです。
とにかくこの一冊を信じて、この本に書かれてる自己理解メソッドに従って進めていけば、自己理解が必ず深まります。寄り道せずに、やってみましょう!
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』で「やりたいこと」はどうやって見つけるの?
では、具体的にどんな内容なの?というところを解説します。
自己分析の全体像
全体像を理解するために、本書で紹介されている二つの公式からお伝えします。
公式①好きなこと(情熱)×得意なこと(才能)=やりたいこと
「やりたいこと」とは、「好きなことを得意なやり方でやること」を言います。
公式②好きなこと(情熱)×得意なこと(才能)×大事なこと(価値観)=本当にやりたいこと
働き方を決めるうえで最も大事な要素が「大事なこと(価値観)」です。「やりたいこと」をしているときに「大事なこと」も満たすことができると「これが本当にやりたいことだ!」と思えて熱中できるようになるのです。
これら二つの公式が前提ですが、自己分析に迷っている人は、やりたいことがただの趣味の延長だったりするケースも多いので、この公式は、とても納得です。
では、これらの3つをどのように見つけていくのでしょうか?本書では
・大事なこと(価値観)
・得意なこと(才能)
・好きなこと(情熱)
の順番で考えていこうと書かれています。
自己分析ステップ①大事なこと(価値観)を見つける
価値観を見つけるというと難しそうですが、下記の5つのステップに沿って考えていくと見えてきます。
①5つの質問に答えて価値観キーワードをリストアップする
②価値観をマインドマップにまとめる
③他人軸な価値観を、自分軸に転換する
④価値観ランキングを作る
⑤仕事の目的を決める
大事なこと(価値観)とは英語ではWHYにあたるところです。なぜ、それをするのか?という自分の人生の目的にあたるところです。
この本のとても良いところは、このステップがとても考えやすく構成されているところです。質問もわかりやすいですし、初心者がつまづきそうなポイントもフォローしてくれています。著者の具体例も多いので「そう考えればいいんだ!」と進めやすいです。
とても重要なことなので、しっかり時間をとって考えましょう。
自己分析ステップ②得意なこと(才能)を見つける
得意なことというのは、普段から無意識でできていることです。事例で出てきているのは
・字を書くときに利き手を使っていること
・ピカチュウが電気を体内に貯められること
など、無意識レベルでできる才能のことと表現されています。
こんなレベルのあなた独自の「得意なこと」を見つけましょう。本書では、このステップのゴールを「長所を10個作る」ということに設定しています。
具体的には下記の5つの質問に答えるのです。
Q1これまでの人生で充実していた経験は?
Q2最近イラっとした、もしくは心がザワザワしたのはいつ?
Q3自分の長所って何?と周囲に聞いて見る
Q4明日仕事をやめるとして、もっとやりたいことは何?
Q5これまでの人生で成果が出たことは?
ここでは質問のみの紹介ですが、考えるポイントも具体的に書かれているので、ぜひこちらも本書で確認しましょう。
自己分析ステップ③好きなこと(情熱)を見つける
好きなこととは、「興味・関心を感じる分野」と定義されています。
自分が好きな分野のことについては、疑問を疑問のままで置いておかずに、「知っている」状態に変えたくなりますよね?その知りたいを埋める気持ちが「好き」なのです。
ここでも5つの質問に質問が紹介されています。
Q1今お金を払ってでも勉強したいことはありますか?
Q2本棚にはどんなジャンルの本が眠っていますか?
Q3これに出会えてよかったと思う分野はありますか?
Q4これまで生きてきた中で「お礼を言いたい仕事」は何?
Q5これまでの人生で世の中に怒りを感じたことは?
自己分析ステップ④本当にやりたいことを見つける
ここがいよいよ自己理解のメインディッシュです。
本当にやりたいことを見つけるためにステップは2つです。
①好き×得意で「やりたいこと」の仮説を立てる
②「仕事の目的」で「やりたいこと」を絞る
まずは、ここまで見つかったあなたの「好きなこと」と「長所」を並べて書きだします。
この掛け合わせ=「やりたいこと」をまずはたくさん書き出すのです。「なんとなく面白そう」と感じるなら書き出す、そんな感じで量を生みましょう。
そして、次のステップで、やりたいことから、「本当にやりたいこと」を絞り込みます。
ポイントは、あなたが「やりたいこと」を通じて関わった人に価値を与えたとして「何と言ってもらえたら嬉しいのか?」ということです。これが、大事なこと(価値観)と関係してくる部分なのです。
やりたいことと、大事なことを掛け合わせて、本当に大事なことを見つけましょう。
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【まとめ】世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方での自己分析
いかがでしたでしょうか?
今回のブログ記事では、『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』についてご紹介してきました。あらためて本書の自己理解のやり方をまとめます。
やりたいことの見つけ方の手順
①大事なこと(価値観)を見つける
②得意なこと(才能)を見つける
③好きなこと(情熱)を見つける
④本当にやりたいことを見つける
この本は、
・自己分析をする就活生
・転職活動をしている社会人
・自分のキャリアに悩む多くの人
に、ピッタリだと思うので、ぜひ本書を手に取って、自己理解を深めましょう。現時点で一番わかりやすい自己分析の本です。
ちなみに、この考え方は、事業戦略でも使えると思います。
・大事なこと=会社のミッション
・得意なこと=会社の強み
・好きなこと=会社の業界
とも言い換えられますので、事業戦略をまとめるときや、ミッションを再構築するときなど、本書のステップを会社メンバーで考えると、よりよいアイデアが生まれるはずです。これはこれで試してみます!