「また、あの達成感を味わいたい」
そう思って、実に6年ぶりにトライアスロンの世界に戻ってきました。
復帰の舞台として選んだのは、千葉県で開催される「手賀沼トライアスロン」。
この6年の間にフルマラソンでサブ3を達成したり、100kmウルトラマラソンを走破したりと、走力にはそれなりの自信がありました。
だから正直なところ、3種目の合計距離が51.5kmのオリンピックディスタンスを、少し甘く見ていたんです。
しかし、現実はそんなに甘くありませんでした…。
この記事では、
- ブランクあり40代のリアルなレース結果
- 各種目で何が起こったのか、臨場感あふれる体験談
- 手賀沼トライアスロンの魅力と、参加する上での注意点
などを、私の失敗談も交えながら詳しくご紹介します。
これから手賀沼トライアスロンに参加を考えている方、久しぶりにレース復帰を目指す方の参考になれば幸いです。
目次
スポンサードサーチ
手賀沼トライアスロンの完走結果
まずは、気になる結果から。 リザルトは以下の通りです。
タイムは3時間2分12秒 - 各パートの振り返り
- 総合タイム:3:02:12(総合順位:60位 / 160人中)
- スイム (1.5km):36:36(59位)
- バイク (40km):1:40:12(129位)
- ラン (10km):45:24(13位)
目標にしていた3時間切りは惜しくも達成できませんでしたが、6年ぶりということを考えれば、今の実力通りの結果かなと思います。
各種目を見てみると、この日のレース展開が手に取るようにわかりますね。
スイムはほぼ真ん中の順位でなんとか乗り切り、課題のバイクで大きく順位を落とし、得意のランで多くのランナーを抜きまくってフィニッシュ、という流れです(笑)。
ランの順位が13位だったことを考えると、本当にバイクが今後の大きな課題だと痛感させられました。
6年ぶりのトライアスロンで感じた「甘え」と「現実」
冒頭でも触れましたが、私はこの6年で走力には自信をつけていました。
だから、「ランで十分巻き返せるだろう」という甘えがあったのは事実です。
しかし、トライアスロンはやはり3種目の総合力が問われるスポーツ。
久しぶりのウェットスーツ、集団で泳ぐオープンウォーターの恐怖、そして何より練習不足だったバイクパートで、見事にその現実を突きつけられました。
ブランクのある方は、特定の種目に自信があっても過信せず、各種目をバランスよくトレーニングすることが本当に重要だとお伝えしたいです。
【体験談】各種目とトランジションのリアル
ここからは、レース中に私の身に何が起こったのか、各種目ごとに詳しく振り返ります。
スイム:開始300mで「リタイア」の4文字が浮かぶ
6年ぶりのレーススイム。ウェットスーツの圧迫感、号砲と同時に始まるバトル、視界の悪さ…。
スタート直後の混戦で周りの選手と接触し、呼吸のリズムが完全に狂ってしまいました。
開始わずか300mで「あ、これ、やばいかも…」と息が上がり、本気でリタイアの4文字が頭をよぎりました。
なんとか生き残るために、一度集団から外れてペースを落とし、平泳ぎも交えながら呼吸を整えることに専念。
少し落ち着きを取り戻してからは、なんとか自分のペースで泳ぎ切ることができましたが、本当に肝を冷やしました。
バイク:練習不足と痛恨の足つり
今回の最大の反省点がバイクです。
そもそも、スイムからバイクに移るトランジションで、ウェットスーツが足首に引っかかって脱げない!と焦って力を入れた瞬間、ふくらはぎが「ピキーン!」。
まさかこんな所で足がつるとは…。しばらく地面に転がって痛みが引くのを待つという、情けないタイムロスでした。
さらに練習は45kmを2回走っただけ。
6年のブランクでビンディングペダルが怖くなってしまい、今回はスニーカーで出場するという安全策を取りました。
結果はタイムが示す通り。
フラットなコースにもかかわらず全くスピードに乗れず、多くの選手に抜かれていきました。
やはりタイムを狙うなら、ビンディングペダルの練習は必須ですね。
ラン:得意種目で猛追!しかし補給の落とし穴
バイクの悔しさを晴らすべく、一番得意なランパートへ。
ここからは水を得た魚です。
「よし、ここから一人でも多く抜いてやる!」と気合を入れ、バイクで抜かれた選手たちを一人、また一人と抜き返していくのは、本当に爽快でした。
タイムも45分台とまずまずでした。
しかし、ここにも落とし穴が。 暑さのあまり、エイドステーションで冷たい水をがぶ飲みしすぎた結果、後半に腹痛が発生。
少しペースを落とさざるを得ませんでした。補給もレースの重要な一部だと改めて学びました。
スポンサードサーチ
手賀沼トライアスロンの良いところ
いろいろと苦しい思いもしましたが、手賀沼トライアスロンはそれを補って余りある素晴らしい大会でした。特に感じた良いところをご紹介します。
① 東京から1時間!抜群のアクセス
都心から電車で約1時間というアクセスの良さは、最大の魅力です。
遠征に伴う移動の負担が少ないのは、本当に助かります。
② 当日受付で参加しやすい
多くの大会が前日受付を必須とする中、この大会は当日受付が可能です。
時間的にも金銭的にも参加へのハードルが低いのが嬉しいポイントです。
③ 初心者にも安心!フラットな周回コース
バイク・ランともに大きなアップダウンのないフラットなコースなので、私のようなブランクのある選手や、トライアスロン初心者の方でも安心して走れます。
周回コースは、応援する家族や友人にとっても嬉しいポイントですね。
④ レース後のご褒美!源泉かけ流し温泉「満天の湯」
レース会場のすぐ近くに「満天の湯」という素晴らしい温泉施設があります。
青空の下で入る露天風呂、汗を流すサウナ、そして湯上がりのビール…。
このために頑張ったと言っても過言ではないほどの最高のご褒美でした。
**【注意!】**券売機は現金のみの対応だったので、お風呂セットと一緒に現金を忘れずに持って行きましょう!
水質が良くないと言われるが…?
手賀沼トライアスロンについて調べると、必ずと言っていいほど「水質」についての言及があります。
確かに、泳いでいて自分の手の先が見えないほど透明度は低いです。
しかし、ゴミが大量に浮いているわけでもなく、個人的にはレースに集中していたので全く気になりませんでした。
安全に泳げる環境はしっかり確保されていると感じました。
【まとめ】手賀沼トライアスロンに6年ぶりに挑戦してわかったこと
6年ぶりのトライアスロン挑戦は、「甘くない、でも最高に楽しい!」ということを改めて教えてくれました。
今回の経験を通じて学んだことは、
- 過信は禁物。各種目をバランスよく練習すべし。
- レース本番を想定した実践的な練習(OWS、トランジション)が何より重要。
- 機材(特にビンディング)はタイムに直結する。怖がらず練習すべし。
- レース中の補給計画は冷静に。
ということです。
手賀沼トライアスロンは、都心からのアクセスも良く、コースもフラットで、私のように久しぶりにレース復帰する人や、初めてオリンピックディスタンスに挑戦する人には、心からおすすめできる素晴らしい大会でした。
来年は、トライアスロンのミドルディンスタンスに挑戦します。
もっと力をつけてがんばろう!