ロードバイクの行動範囲をグッと広げてくれる「輪行」。
電車を使って遠くまで走りに行ったり、旅先でサイクリングを楽しんだり…憧れますよね。
僕もいずれの離島や海外でのトライアスロンを夢見て、輪行に慣れないと、、、ということで近場で初の輪行体験をしました。
しかし、その一方で「なんだか難しそう」「荷物が重くて大変そう」といった不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、準備不足の輪行は、想像以上に大変です。
この記事では、僕がトライアスロン大会に参加するために、真夏に輪行へ初挑戦した際のリアルな体験談をご紹介します。
この記事を読めば、
- 初心者のリアルな輪行の一部始終
- 輪行の「何が、どう大変なのか」
- 輪行を成功させるための具体的なコツ
が分かります。私の失敗談が、あなたの快適な輪行デビューの助けになれば幸いです。
目次
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【体験レポート】トライアスロン大会へ!輪行の一部始終
今回、私が輪行に挑戦したのは、東京の自宅から千葉県の手賀沼で開催されるトライアスロン大会に参加するため。まずは、当日の流れを時系列でレポートします。
① 自宅でロードバイクを解体(所要時間:約30分)
私は大会前日に、YouTubeの解説動画を参考にしながら解体・収納をしました。
作業自体は動画の通りに進めれば良いのですが、初心者が戸惑いがちなポイントは以下の通りです。
- ギアの汚れがつく:普段やらないことなので汚れが手につきます。ペーパータオルなど用意しておきましょう。
- これで合ってる?という不安:袋に詰めた後も「走行中に壊れたりしないよな…」という不安がつきまといました。
1回経験すれば大まかな流れは掴めますが、時間に余裕を持って練習しておくことを強くおすすめします。
② 汗だくの電車移動
輪行の本番。
夏の湿気と暑さで最寄り駅に着く頃には汗びっしょり。輪行の大変さはここからが本番でした。
特に大変だったのが「電車の乗り換え」です。
エレベーターがすぐに見つかれば良いのですが、見つからない場合は10kg程度ある輪行袋と手荷物を抱えて階段を上り下りすることに…。
レース前に無駄な体力を消耗してしまい、「なぜ車で来なかったんだ」と心から後悔しました。
③ 大会会場の駅で組み立て(所要時間:約15分)
目的地の我孫子駅に到着後、駅前のスペースを借りて組み立て作業を行いました。
作業は15分ほどでスムーズに完了。しかし、レース前の焦りもあり、安全確認は普段以上に念入りに行いました。
【組み立て後のチェックリスト】
- ✅ 前後輪のクイックリリースはしっかり締まっているか?
- ✅ ブレーキは正常に動作するか?
- ✅ 変速はスムーズにできるか?
- ✅ サドルの高さは合っているか?
レースで使う機材だからこそ、自己責任での安全確認は必須です。
④ 疲労困憊で帰宅(解体時間:約15分)
レースを終え、疲労困憊の体で再び解体作業。慣れもあって作業時間は短縮できましたが、このタイミングでの作業は精神的にも肉体的にも堪えました。
ここで改めて痛感したのが「車移動のありがたみ」です。 ロードバイクをそのまま車に積んで、エアコンの効いた車内で座って帰れる…これがいかに幸せなことか、身をもって知りました。
輪行初心者が【正直しんどい】と感じた3つの壁
今回の体験で、特に「これはキツい…」と感じた輪行の壁を3つご紹介します。
壁①:荷物の大きさと周囲への気遣い
輪行袋はとにかく大きく、場所を取ります。
駅の改札やホームの人混みで「すみません、通ります…」と常に気を遣い続けるのは、精神的にかなり疲れました。
特にラッシュ時の電車は絶対に避けるべきです。
空いている時間帯や、電車の先頭・最後尾車両のスペースを狙うなどの工夫が求められます。
壁②:駅構内の移動(特に階段)
輪行における最大の物理的な敵は「階段」です。
ロードバイク本体の重さに加え、ホイール、工具、そして今回はトライアスロンの荷物も…。
総重量10kg超の荷物を抱えての上り下りは、まさに苦行でした。
【ポイント】 事前に利用する駅の構内図を調べ、エレベーターやエスカレーターの位置を把握しておくだけで、当日の負担が大きく変わります。
壁③:輪行袋の「持ちにくさ」と体の痛み
「輪行袋って、どう持てば安定するの?」これは多くの初心者がぶつかる問題だと思います。
付属のショルダーベルトだけだと重心が不安定で、ブラブラして歩きにくいのです。
結局、片手でフレームやサドルあたりを支えることになり、腕や肩に疲労が溜まります。
持ち運びやすいように工夫された製品を選ぶか、持ち方のコツを掴むまでは苦労するかもしれません。
初心者が選んだ輪行袋「MARUTOツアーバッグ RK-02」
今回、数ある輪行袋の中から私が選んだのは、MARUTOツアーバッグ「RK-02」です。
この製品を選んだ理由は、以下の3点です。
- サイクリストからの評価が高い定番モデルだったこと
- 縦型収納で、電車内で省スペースになること
- 価格が手頃で、初めての一枚として試しやすいこと
実際に使ってみて、生地は丈夫で安心感があり、収納ポケットなどの作りも丁寧で、「初めての輪行袋」として必要十分な機能を備えた良い製品だと感じました。
とはいえ、この製品を使ったからといって「持ち運びが劇的に楽になる」わけではありません。
あくまで輪行という大変な作業をサポートしてくれる道具、と考えるのが良いでしょう。
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【まとめ】輪行初心者の体験から学んだこと
さて、ここまで私の輪行体験談をお読みいただき、ありがとうございました。
最後に、今回の体験から学んだ「輪行を成功させるためのコツ」をまとめます。
正直なところ、「楽をしたいなら、車が最強!」というのが本音です。
ただ、輪行というスキルがないと、離島や海外のレースに参戦できません。
【輪行を成功させるための5つのコツ】
- 必ず事前に家で解体・収納の練習をする
- 荷物はサイクリングに必要なものだけに絞り、最小限にする
- 移動時間は乗り換えを含め、余裕を持った計画を立てる
- 利用駅のエレベーターの有無など、ルートを事前に確認しておく
- 気候の良い日を選ぶ(真夏や悪天候は避けるのが無難)
この5つを意識するだけで、輪行のハードルはぐっと下がるはずです。
今回の体験談が、あなたの快適で安全な輪行デビューの助けになることを願っています。