第76回富士登山競走の山頂コースを4時間11分42秒で完走してきましたのでレポートです。
僕は2022年の富士登山競走の5合目コースを2時間3分でクリアして、2023年の山頂コースに挑みました。
山頂コースというのは、
・富士吉田市役所を7時スタート
・約3000mをひたすらのぼる
・4時間30分の制限時間でゴール
というものです。
僕は、完走者654人のうち301位でしたので、真ん中くらいです。
ただ、今回の完走率は41.6%と過去10回大会の中で最も低かったようです。
【山頂の部】
出走者:1,574人
完走者:654人
完走率:41.6%
【五合目の部】
出走者:1,389人
完走者:1,338人
完走率:96.3%
そういう意味でいうと出走者の中では上位20%には入れた感じで、まずまずです。
なお、この大会参加時の僕のランニングスペックはこんな感じ。
年齢:39歳
試走:6月と7月に富士山2回
6月25日にサロマ100㎞を9時間36分でサブ10達成
3月19日に板橋シティマラソンで2時間55分38秒のPB達成
富士登山競走時にフル走ったら3時間15分程度の走力という感覚
ちなみに、富士山自体の登山は人生2回目でしたが、約10年前にはひどい頭痛と吐き気の高山病に悩まされました。
ですから、山頂コースを完走できるか不安でしたが、大きく困ることなく乗り切れました!
ということで、今回のブログでは、
・富士登山競走山頂コース完走の行動スケジュール
・富士登山競走山頂コース完走の振り返り
・富士登山競走山頂コース完走のために取り組んだこと
についてお伝えします。
これから、富士登山競走の山頂コースに挑む人の参考になればうれしいです!
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【2時間で攻略】富士登山競走五合目コース完走の振り返り
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目次
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富士登山競走山頂コース【当日の行動スケジュール】
まずは、どんな行動スケジュールをしたか参考までに記載します。
準備物
天気も良く、山頂付近も5度前後。
タンクトップと短パンで。
また水分補給向けにハイドレーションボトル、後半の岩場対策でグローブを持参しました。
これらは、持っていって正解でした。
4時起き
7時スタートに向けて、前日は9時30分ころに寝ました。
はやく寝るためのポイントは、前日の朝はやく起きることです。
リズムは数日前から作りましょう。
朝食は、おにぎり二つとウィダーインゼリーです。
トイレいって、シャワー浴びて、いろいろ準備して出発。
5時45分出発
富士吉田市役所まで約3kmの地点の宿に宿泊したので、ウォームアップがてらジョグで向かいます。
多くの人は、近くの指定駐車場に車を停めて、そこからバスでスタート会場に向かいます。
そんなバスや車を見かけて徐々に盛り上がりを感じながら朝ジョグを楽しみました。
6時15分開場着
6時30分から開会セレモニー開始なので、富士吉田市役所はすでに多くの人であふれています。
昨年の5合目コースでも荷物預けやスタートラインは同じなので、イメージはあったので問題なし。
会場ついて、荷物預けて、スタートラインにつくは、わずか5分です。
6時30分セレモニー開始
選手皆さんアナウンスに従って、座ってセレモニー参加。
選手宣誓や地元の人の挨拶などであっという間に10分前。
最後は、周囲とハイタッチして、日本一の富士山にみんなで向かおう!と一体感が出てました。
やる気こみ上げる!
富士登山競走山頂コース【スタート~5合目】
それでは、本題の富士登山競走の山頂コースの解説です。
まずはスタートから5合目まで。
Cブロック前方スタート
5合目コースのタイム順でスタートブロックが決まるらしい。
山頂コースはA、B、C、D、Eの5つに分かれていて、僕は真ん中のCブロックスタート。
タイムロスは30秒くらいかな?
入りはいい感じで4分30秒前後で3km進められました。
昨年の5合目コースは9時スタートで暑かったが、山頂コースは7時スタートなので、暑さはそこまで気になりませんでした。
馬返しで1時間1分
ロード区間約10㎞が終わる地点の馬返しは1時間1分41秒。
昨年は1時間3分20秒だったので、昨年よりはやいペースでよい感じ。
意識したのは、
・歩かないこと
・ピッチを小さく刻み続けること
でした。
山頂コースはやっぱり強者が多いのか歩く人もほとんどいませんでしたね。
ちなみに、試走では1時間8分でしたので、本番パワー炸裂です!
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【失敗】7月の富士登山競走山頂コースに向けての試走について
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5合目までで1時間59分
そこからはトレイル区間を約5km。
5合目到着は1時間59分22秒(ラップ57分41秒)でした。
昨年は2時間3分13秒(ラップ59分53秒)ということで、この区間も昨年より速い。
5合目コースとは違い周囲の流れが速くて、その流れに沿って進めることができました。
やっぱり試走を2回出来ていたのがよかったでしょうね。
余裕を残して5合目クリア
周囲の人よりも心拍、呼吸、スピードともに余裕ありそうな状態で5合目クリアできました。
まわりは、息切れしている人、歩いている人、など増えてきていました。
やってよかったのは、セルフ給水です。
ハイドレーションボトルを手にもち、適宜給水しながら進みました。
給水所は馬返し、3合目、5合目とあるのですが、それだと20~30分おきに給水です。
試走をしていて、適宜水分補給をする大切さを感じていたのでボトルをもって走りました。
水分補給はオススメします。
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富士登山競走山頂コース【5合目~山頂】
それでは、富士登山競走の山頂コース5合目から山頂までレポートです。
この区間は約6kmです。僕は、2時間12分20秒かかりました。
5合目の星観壮でヘルメット+イブ
僕は試走でも6合目までしか行けなかったので、不安も大きい挑戦でした。
5合目の星観荘前で、レンタルヘルメットをもらって装着します。
そして、高山病対策で頭痛薬のイブを飲みます。
これが効いたかわかりませんが、最後まで高山病での頭痛や吐き気には悩まされませんでした!
7号目くらいまでは、砂利道が続き、脚がうまって、走りづらい区間。
未知の領域7合目より上へ
7~8合目は岩場が続き、道幅も狭くなり、渋滞が起きます。
脚で無理してのぼるより、四つん這いになって手の力を使ったほうが上りやすいし楽です。
ここまで使ってきた足腰の体力も温存できて、少し気持ちが楽になります。
厚手のグローブ(ユニクロの手袋)をもっていったので、ケガなどもなく進みやすかったです。
この辺まで順調に進んでいたので、4時間切りのサブ4いけるかも?なんて計算したりしていました。
8.5合目くらいから体が動かない
8合目過ぎて、また砂利道。
標高も3000m超えてきて、身体が重くなってきます。
たぶん、これが高山病の一種でしょう。一歩一歩が遅くて進みません。
さっきまでの余裕が一気になくなり「このペースでゴールできるのかな。。。」と不安になりだします。
周囲の応援やランナーからは「このペースでいけばゴールできる!」ともらうけど、本当?って感じです。
身体の疲れもピークになってきて、山小屋のベンチで2回くらい(それぞれ2分ずつくらい)休みました。
最後は気合でフィニッシュ
9合目からは、もはやあんまり覚えてなくて、気合で上りました。
山頂を見ると絶望し「あんなにのぼれねーよ」と心の声が聞こえます。
ただ、自然と周囲のランナーさんから「ラストー!あと100m!いけるぞー!」とみんなで声掛け。
登山道を1列になりながらみんなで一歩一歩進みます。
最後は「やっと終わったー」と漏れてしまうほど、達成感あるゴールでした。
ペースは1km25分くらいで、振り返ってみると、かなりゆっくりですね!
富士登山競走山頂コースの振り返り
無事に富士登山競走の山頂コースを完走できましたが、振り返りをしていきます。
マラソン以上に計画が重要
富士登山競走は、ロード、トレイル、山岳と3つの路面タイプを進みます。
それぞれで走れるペースも変わりますし、標高によっても環境が変わります。
高度が上がる中で自分がどうなるかわからず不安でした。
さらには、5合目コースとも違う競技だな、と感じました。
5合目⇒2時間、ロード+トレイル、標高2500まで
山頂⇒4時間、ロード+トレイル+山岳、標高3700まで(高山病との戦い)
これらをしっかりイメージしておけることが大事だなと思います。
できれば山頂までの試走が必要
上記のように、計画が重要ですし、その計画はやってみないとわかりません。
できたら、山頂までの試走をできていると良いと思います。
ぼくは、6月は5合目まで、7月は6合目まで試走していました。
7月は山頂まで行きたかったのですが、時間の関係で行けませんでした。
時間が許せば、ぜひ、試走しておきましょう。
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準備は万全に
富士登山競走ではいろんな環境変化に対応する必要があります。
僕の場合は、
・水分補給対策(ボトル携帯)
・高山病対策(5合目で頭痛薬飲む)
・岩場対策(グローブを持つ)
・寒さ対策(ウィンドブレーカー携帯)
を意識していました。
特に、水分補給は大事なので、ボトルは携帯していきましょう。
練習量はどのくらい必要か?
それぞれの人の得意不得意もあるので、何とも言えませんが、感覚的にはフルマラソン3時間30分切りくらいは必要な気がします。
僕は市民ランナーグランドスラム達成を目指して練習を積んでいました。
月間走行距離は、下記のように200km~300kmなイメージです。
また、トレイルは普段やっていないので、
5月に大山、6月・7月に富士山のトレイルをそれぞれ4時間ずつくらい頑張りました。
この練習量で、終わってみて思うことですが、4時間切りもできなくはないかな、という手ごたえです。
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【まとめ】富士登山競走山頂コース
ということで、今回のブログでは、富士登山競走の山頂コースのレポートをお届けしました。
制限時間4時間30分で日本一の山をかけのぼるわけですが、なんとか達成できてうれしかったです。
頂上では、コカ・コーラとカップヌードルをいただきました。
それぞれ、500円と1000円と富士山価格でびっくりでしたが、プライスレス。
そういう意味では、現金を3000円くらい持って走りましょうね。
あらためて頂上を堪能しました。
さぁ、頂上まできたは良いが5合目まで自力でおりないと帰れません。
実はここから5合目まで約7kmの道のりです。1時間以上かけておりるのしんどかったです。
しかも、すなぼこりがすごくて靴はもはや原型をとどめません。
砂埃対策としてマスクも持っておくほうが良いでしょう。
ということで、富士登山競走の山頂コースレポートでした。
いずれ、また出てみたい大会ですね。
今回のチャレンジで市民ランナーグランドスラムになれてよかった!
次の目標は、フルマラソンの2時間50分切り、つまり、サブエガを目指して頑張っていきます!
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