積立NISAでインデックス投資をはじめました。
コロナショックの暴落を見て、自分が資産を積み立てても、
取り崩すときに、暴落が落ちたらどうしようと心配です。
インデックス投資の出口戦略について知りたいな。
せっかく積立NISAなどをつかって、
インデックス投資でコツコツためていったとしても、
出口戦略として、どのように活用するのか?
をイメージできていないと、不安になりますよね。
仮に3000万円の資産をつくれたとして、
10%に相当する300万円を取り崩していくと、
10年でなくなってしまいそうですよね?
そこで、アメリカでは
・どんなポートフォリオで、
・何%ずつ取り崩せば
・できる限り資産を減らさずに取り崩しできるか?
を研究した人たちがいます。
この研究結果を、このブログではご紹介します。
結論からお伝えすると、インデックス投資には2種類の出口戦略があります。
①引退時の資産×4%を、定額で取り崩し続ける
②毎年の資産残高×4%を、定率で取り崩し続ける
どちらも「4%ルール」と呼ばれています。
すこし難しく、ごちゃ混ぜになりそうなので、
こちらについて具体的に解説していきます。
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目次
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インデックス投資の出口戦略①「4%ルール」定額取り崩し
一つ目の4%ルールは、定額取り崩しについて。
「引退時の資産×4%を、定額で取り崩し続ける」とは?
具体的に見ていきましょう。
65歳で引退するときに3000万円の資産があったとします。
・1年目の取り崩し額は、3000万円×4%=120万円
・2年目の取り崩し額も、3000万円×4%=120万円
・3年目以降もずっと同じ
ということです。
つまり、引退時資産×4%に相当する金額を定額で取り崩します。
ふつうに考えると4%×25年=100%となりますので、
25年で資産がゼロになりそうですよね。
ただ、運用しながら取り崩すと、資産は長生きするのです。
4%ルールで資産を長生きさせる
トリニティ・スタディという研究結果によると、
4%ルールを使えば、30年後に資産が残っている確率が96%と
資産ゼロどころか、資産が増えているということがわかったのです。
トリニティ・スタディの研究結果
・1926年~1995年の70年の対象期間
・株式50%、債券50%のポートフォリオ
・取り崩し率を4%に設定
・30年後に資産が残っている確率96%
多くのシナリオで資産残高が増えており、
各シナリオの中央値で当初資産の8倍に成長したのです。
4%ルールで30年後に資産が8倍
具体的に数字で見てみると
・引退時資産が3000万円
・4%に相当する120万円を30年使い続けたら
・30年後に資産が2億4000万円になっているということ
となったのです。
このトリニティ・スタディの研究結果の対象期間にも、
もちろん暴落や弱気相場も含まれています。
さらに2011年、2018年にも検証データが更新されましたが結論は大きく変わっていません。
・35年後に資産が残っている確率96%
・40年後に資産が残っている確率86%
4%ルールの有効性は、現代でも否定されていません。
ぜひ、しっかり資産をためて、出口戦略に4%ルールを使っていきましょう。
インデックス投資の出口戦略②「4%ルール」定率取り崩し
二つ目の4%ルールは、定率取り崩しについてです。
「毎年の資産残高×4%を、定率で取り崩し続ける」とは?
4%の定率取り崩しについての前提は
資産の4%が毎年増えるなら、資産4%を使っても、資産は減らない
ということになります。
具体的にどういうことかというと、
・株式のリターンは平均7%
・債券のリターンは平均4%
・株式50%、債券50%のポートフォリオを組むと
・平均リターンは5.5%
・インフレ率を1.5%と仮定して
・資産が4%増える
ということです。
まさに、お金がお金を産んでいる状態ですね。
4%ルールで半永久的に資産を増やし続ける方法
この4%定率取り崩しについて、3つのポイントをおさえると
半永久的に、資産を増やすことができます。
半永久的に資産を増やす方法
・ポートフォリオの期待リターンより小さい割合で取り崩す
・インフレ率を高めに設定しておく
・暴落相場では取り崩し額を少なくする
2020年のコロナショックなどの暴落相場は
過去の傾向から平均して11か月しか続かないというデータがあります。
こういう時に資産を取り崩すのは「安く売る」ということです。
この場合は取り崩す額を調整して、相場が戻ったら、一気に資産が増えることになります。
こういうポイントをおさえておけば、資産は長生きするでしょう。
この4%の定率取り崩しについては、
ランダムウォーカーに解説されていますので、
もっと詳しく知りたい人は読んでみましょう。
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【まとめ】「4%ルール」を使ったインデックス投資の出口戦略
いかがでしたでしょうか?
今回のブログでは、インデックス投資の出口戦略ということで、4%ルールについて見てきました。
あらためて、2種類の出口戦略を紹介します。
①引退時の資産×4%を、定額で取り崩し続ける
②毎年の資産残高×4%を、定率で取り崩し続ける
どちらも「4%ルール」と呼ばれており、やりたいことは同じです。
4%定額で取り崩すと
・株式50%、債券50%のポートフォリオなら
・40年後に資産が残っている確率が86%
でとなり、人生100年でも十分対応できますね。
4%定率で取り崩すと
・毎年、決まった金額が使えるわけでないが
・資産が完全にゼロになることはない
ということで、理論上はお金が減りません。
インデックス投資をしていると、暴落相場で不安になることもあると思いますが、
上昇相場では、リターンを大きく得ることができます。
何に投資するのか?が重要ですが、
米国株であれば、長期的に見れば、上昇するエネルギーの方が強いので、
だからこそ、コツコツと積み立てを続けていきましょう。
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