家族持ちなんですけど、
夫婦の積立NISAや、子どものジュニアNISAは、
どのように使っていけばいいのかな?
NISAは一人一口座もてるので、
どのようにしていくと効果が高いのか?
と悩んでいる家庭もあると思います。
結論からお伝えすると、
・家族持ちなら、自分と配偶者のそれぞれが積立NISAをする
・ジュニアNISAは、夫婦の積立NISAを利用して余裕があれば使う
・家族の投資方針は同じでよし
ということになります。
より、詳細をお伝えするために、今回のブログ記事では、
・家族のNISA口座を使い分ける優先順位
・家族で積立NISAをした時のシミュレーション
についてお伝えしていきます。
目次
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積立NISAとジュニアNISAの比較
積立NISAとジュニアNISAの比較をしていきますが、
まずは、NISAの仕組みから確認しましょう。
そもそもNISAとは?
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、
これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。
その中で、NISAは「NISA口座」内で、毎年一定金額の範囲内で購入した
金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。
たとえば、
・通常の投資で利益100万円⇒約20万円が税金となり税引き後利益80万円
・NISA口座で利益100万円⇒約20万円が非課税となり100万円が得られる
ということです。大きいですよね。
イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAとして、
NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)という愛称がついています。
一般NISA、積立NISA、ジュニアNISAの比較
NISAは現在、3種類あり、一人一口座持てる仕組みとなっています。
一般NISA | 積立NISA | ジュニアNISA | |
年間投資額 | 120万円 | 40万円 | 80万円(新規投資は2023年まで) |
非課税期間 | 5年 | 20年 | 5年(子どもが18歳になるまで非課税) |
投資商品 | 株・投資信託・ETFなど | 厳選された投資信託 | 株・投資信託・ETFなど |
運用者 | 本人 | 本人 | 親権者など |
払い出し | 自由にできる | 自由にできる | 18歳まで不可(2024年以降はいつでもOK) |
20歳以上では、一般NISAと積立NISAどちから選ぶかたちになりますが、
長期投資ができるという点で、積立NISAの方が人気があります。
そこで、今回は、夫婦は積立NISAを使うことを想定して、
家族のNISA口座の使い方を考えていきます。
家族の積立NISAとジュニアNISAの優先順位
それでは、家族のNISA口座の優先順位についての
考え方を一緒に、考えていきましょう。
3人家族なら非課税枠が年160万円
夫婦+子ども1人のケースなら、
・夫の積立NISA口座:非課税枠が年40万円
・妻の積立NISA口座:非課税枠が年40万円
・子どものジュニアNISA口座:非課税枠が年80万円
となり、非課税枠が年160万円となります。
非常に大きいですよね。
ただし、ジュニアNISAは新規投資できるのは
2023年までとなりますので注意しましょう。
夫婦の積立NISAを優先し、余裕があればジュニアNISAを使う
積立NISAとジュニアNISAの使い方ですが、
このような優先順位で考えましょう。
非課税期間が20年となるので、
まずは、自分の積立NISA口座で年間最大40万円(月3.3万円)の投資から。
家族で、まだ投資資金の余裕があれば、配偶者の積立NISAでも投資をしましょう。
さらに、まだ、余裕があれば、ジュニアNISAも活用しましょう。
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夫婦で積立NISAを満額20年間した場合のシミュレーション
具体的に、積立NISAを満額で20年間、運用した場合のシミュレーションを見てましょう。
自分一人で積立NISAを満額投資した場合のシミュレーション
投資条件を
・毎月積立金額:33,333円
・積立期間:20年
・リターン:年率5%
とすると、最終積立金額は13,700,985円で、
元本:7,999,920円
収益:5,701,065円
となります。
本来の投資であれば、収益570万の20%114万円が
税期として惹かれるのですが、これがかからないのが
積立NISAの最大のメリットとなります。
ちなみに、年利5%なんてできるのか?
という疑問もあると思いますが、
米国株式は、過去200年の平均利回りが年6.7%なので、
目指せなくはないリターンなのです。
-
米国株と日本株の違いを徹底比較!米国株に投資しよう!
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夫婦二人で積立NISAを満額投資した場合のシミュレーション
上記の条件を夫婦二人で運用すると
・毎月積立金額:66,666円
・積立期間:20年
・リターン:年率5%
とすると、最終積立金額は27,401,971円で、
元本:15,999,840円
収益:11,402,131円
となります。
この1140万円に対しての税金が非課税とは
非常にインパクトのある金額になりますよね。
毎月家族で6.6万円の積立ときくとハードルが高いかもしれませんが、
これを家族の資産運用の目標とすることも良いでしょう。
さらに、ここで余裕があれば、
ジュニアNISAを使ってみる、ということになります。
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【出口戦略】積立NISAで20年後に暴落したらどうすべきか?
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【まとめ】家族の積立NISAについての考え方
いかがでしたでしょうか?
今回は、家族持ちに向けたNISA口座の使い方
について解説しました。
あらためて、まとめてみます。
まとめ
①家族持ちなら、積立NISAは、自分と配偶者が
利用できるので、まずは2人分の積立NISAが優先
②ジュニアNISAは新規投資が2023年までなので、
積立NISAを利用して余裕があれば利用する
ということで、家族でNISAをするなら
夫婦ともに満額で積立NISAにとりくみ、
一緒に資産を拡大していくことが重要でしょう。
ただ、どの商品に投資するのか?ということも大切になります。
シミュレーションでも書きましたが、米国株式に投資するのが
2020年現在では、常套手段とされています。
その理由は、こちらの記事も参考にしてください。
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なぜ米国株式に投資すべきなのか?理由5つを解説します。
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特に米国株式の中でも「S&P500」に関連する商品が手堅いです。
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【これ一択】株式投資初心者は積立NISAでS&P500に投資しよう
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ぜひ、いろいろな知識を得て、将来の資産を築いていきましょう。